弘前市: 報恩寺

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概要・歴史・観光・見所

報恩寺(弘前市)概要: 一輪山報恩寺は弘前市大字新寺町に境内を構えている天台宗の寺院です。報恩寺の創建は明暦2年(1656)、弘前藩(藩庁:弘前城)4代藩主津軽信政が父親である津軽信義の菩提を弔う為開いたのが始まりと伝えられています(当時の信政は幼少で江戸詰だった事から、後見人だった津軽信英が事実上創建しています)。

当初、津軽家の菩提寺は曹洞宗の長勝寺を菩提寺としていましたが天台宗の輪王寺(栃木県日光市)の住職天海僧正との関係が深かったことから天台宗の報恩寺が歴代津軽家の菩提寺となりました。

報恩寺の伽藍は壮麗を極めたそうですが貞享4年(1687)火災により焼失し、宝永元年(1704)信義の50回忌にあわせて再建されています。又、享保5年(1720)には5代藩主津軽信寿が当寺を訪れ「眠流」を高覧した事が「弘前藩庁日記(御国日記)」に記載されており「ねぷた祭」の最古の記録とされます。

昭和29年(1954)に津軽家歴代の五輪塔が長勝寺に移されましたが津軽家縁の寺院として歴史を今に伝えています。

現在の報恩寺本堂は宝永元年(1704)に再建されたもので木造平屋建、寄棟、平入、銅板葺、桁行9間半、梁間8間、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張り。

寺院本堂建築としては青森県内で長勝寺、革秀寺本堂に続く古さで格式や歴史的背景から軒札1枚と共に平成6年(1994)に青森県重宝に指定されています。山門は切妻、銅板葺き、一間一戸、薬医門。

報恩寺寺宝である木造津軽信明坐像、木造津軽寧親坐像、木造津軽監物親守坐像、木造伝覚範法印坐像は江戸時代制作された古仏像として貴重な事から平成8年(1996)に弘前市指定有形文化財に指定されています。

津軽八十八ヶ所霊場第47番札所(札所本尊:釈迦如来・御詠歌:一輪山 きよひの雲は 消えうせて 月影高く 光輝く)。山号:一輪山。宗派:天台宗。本尊:釈迦如来。

報恩寺の文化財
・ 本堂−宝永元年−寄棟、銅板葺、平入、1間軒唐破風向拝−青森県宝
・ 木造津軽信明坐像−天保8年−2代目原舟作、彩色玉眼−弘前市文化財
・ 木造津軽寧親坐像−文政8年−原舟月・舟山作、彩色玉眼−弘前市文化財
・ 木造津軽監物親守坐像−天保6年−兼平舟光作、彩色玉眼−弘前市文化財
・ 木造伝覚範法印坐像−天保6年−木造寄木造彩色玉眼−弘前市文化財

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-弘前市教育委員会

報恩寺:写真

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