円明寺(弘前市)概要: 法涼山円明寺は弘前市大字新寺町に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。円明寺の創建は明応8年(1499)、念西房宗慶(源頼政13代後裔)が開いたのが始まりと伝えられています。
天正13年(1585)に大浦為信(弘前藩初代藩主)が津軽地方統一を図り油川に侵攻した際、当時の住職頼英(6世)が為信に協力し油川城を落城させ城主奥瀬善九郎を敗走させました。
この功により寺領24石が寄進され、さらに慶長9年(1604)に13石が加増、慶長11年(1606)に弘前城が完成すると油川(青森市)から本寺町に移転しました。慶安2年(1649)に本寺町が火災になると、新たに新寺町の町割りが行われ、慶安3年(1650)に現在地である新寺町に移っています。
現在の円明寺本堂は火災で焼失後仮本堂として明和元年(1764)に建てられたもので木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行9間(17.190m)、梁間9間(18.145m)、正面1間向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え、建築面積344.740u。
円明寺本堂は青森県内の浄土真宗の本堂建築としては最古を誇り当時の建築技術をよく現し意匠も優れている事から平成6(1994)年に青森県重宝に指定されています。
又、時代的に300年程ずれがありますが源義経の北方伝説が伝わっていて円明寺の寺宝には弁慶の大般若経や笈が残されています。山号:法涼山。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-弘前市教育委員会
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