袋宮寺

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概要・歴史・観光・見所

袋宮寺(弘前市)概要: 那智山袋宮寺は青森県弘前市新寺町に境内を構えている天台宗の寺院です。袋宮寺の創建は不詳ですが古くは那智山袋宮寺と称し、弘前市茜町に鎮座している熊野宮熊野奥照神社、熊野宮(新宮)と共に熊野三所権現の1つ)の別当寺院でした。

熊野宮は弘前藩主の祈願所として庇護され熊野宮には社領30石、袋宮寺には寺領50石が安堵、寺運も隆盛し津軽天台四山(薬王院:弘前東照宮別当・報恩寺・袋宮寺:熊野宮別当・神宮寺:猿賀神社別当)に数えられ、延宝年間(1673〜1681年)から延享3年(1746)の間の津軽三十三観音霊場では第1番札所に選定されるなど多くの参拝者が訪れました(現在の霊場からは除外されています。因みに無量院観音堂十一面観世音も第8番札所でしたが現在では除外されています)。

明治時代初頭に発令された神仏分離令により熊野宮から独立し現在地にあった報恩寺の塔頭である無量院と合併し観音堂を本堂としました。

現在の袋宮寺本堂は延宝5年(1677)に無量院の観音堂として建立された建物で木造平屋建て、入母屋造、銅板葺き、5間四面(構造体としては桁行3間、梁間3間)、裳階付、平入、正面1間向拝付、外壁は真壁造、素木板張、内部の床は拭板敷、内部の天井は高く(本尊の像高に合わせた為)天女が描かれており、青森県内でも珍しく貴重な事から、平成6年(1944)に青森県重宝に指定されています。

袋宮寺本尊の十一面観世音菩薩立像は延宝5年(1677)4代弘前藩主津軽信政が父親である信義の菩提を弔う為、無量院観音堂の本尊として寄進したもので、弘前城の城内にあった老木を用いて彫刻、像高1丈9尺6寸、肩幅5尺、頭部には11の面があり、青森県内最大級の大型の仏像として貴重な事から昭和33年(1958)に青森県重宝に指定されています。

津軽八十八ヶ所霊場第48番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:み仏の 恵をうけて 身をここに はこぶ心の 安らけきかな)。山号:那智山。宗派:天台宗。本尊:十一面観世音菩薩。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-弘前市教育委員会

袋宮寺:写真

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