金木八幡神社(五所川原市)概要: 金木八幡神社の創建は室町時代後期の大永年間(1521〜1527年)当時の浪岡城主北畠具永が勧請したのが始まりと伝えられています。
当初は現在地より金木川上流に鎮座していましたが後に遷座されました。天正年間(1573〜1591年)に弘前藩(藩庁:弘前城)の藩祖となった津軽為信が戦勝祈願するなど霊験も高く、江戸時代には歴代弘前藩主津軽家の祈願所として金木巡視の際は必ず参拝に訪れ様々な社宝を奉納しています。
安永3年(1774)に金木組24ヵ村の総鎮守に選定されると広く信仰されるようになり、寛政8年(1796)には江戸時代の紀行家で民俗学の祖とも云われる菅江真澄も参拝に訪れその時の様子を「外浜奇勝」に記載しています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が配され明治6年(1873)郷社に列し、明治40年(1907)に神饌幣帛料指定神社に指定されています。
現在に社殿は明治38年(1905)に火災で焼失後の明治41年(1908)に拝殿(入母屋、鉄板瓦棒葺、平入、正面千鳥破風、桁行4間、梁間3間、正面軒唐破風向拝付)、明治42年(1909)に本殿(一間社流造、鉄板葺)が再建されています。又、境内には寺子屋が設けられ明治5年(1872)の学制発布により金木第一尋常小学校となっています。例祭:6月18日。祭神:譽田別命、天照皇大神、素盞嗚命、軻遇突智命、倉稲魂命。
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