浄生寺(八戸市)概要: 涼雲山浄生寺は青森県八戸市新井田字坂に境内を構えている曹洞宗の寺院です。浄生寺の創建は元禄5年(1692)、盛岡藩3代藩主南部重信の側室で八戸藩3代藩主南部通信の生母(戒名「浄生院殿嶺光妙珂大姉」)が死去すると9代目又右衛門(惣十郎)と弟である孫助が庵室を設け浄生院の位牌を安置したのが始まりとされます。
享保18年(1733)、八戸藩(藩庁:八戸城)4代藩主南部広信が徳蓮社良然廓信を招いて寺院として開山し、享保19年(1734)に浄生院の戒名に因み涼雲山浄生寺と名付けられました。
浄生寺寺宝の阿弥陀如来像(作者、制作年代不詳)は上方の仏師が彫刻したと推定されるもので像高78cm、八戸市指定文化財に指定されています。境内には元禄12年(1699)に建立された浄生院の供養塔や六地蔵などがあります。本堂は平成9年(1997)に再建されたもので宝形造、銅板葺、桁行4間、梁間4間、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、正面左右に華頭窓付。
糠部三十三観音霊場第8番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:不思議者の 誓は新井田 浄生寺 大日堂の 清き流れに)。八戸御城下三十三観音霊場第16番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩)。山号:涼雲山。宗派:曹洞宗。本尊:阿弥陀如来。
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