青岩(津軽半島)概要: 津軽半島の景勝地。文政12年(1829)、小泊を訪れた荒川秀山が小泊 の景観に感動し「小泊十二景(七ツ石・権現崎・経島・羅漢石・姥石・辨天崎・稲荷堂・青巖・七瀧・傾石・龍飛崎)」を選定し七言絶句の漢詩を詠んだと伝えられています。青岩も小泊十二景の1つで日本海の荒波と強風で造り上げた自然の石門として「嵐光染出是青巖 天老石門景不凡 最好冬邨塩竈夕 ○烟風倒送帰帆」と詠んでいます。荒川秀山は寛政12年(1800)に現在の宮崎県都城市に生まれ、薩摩藩領内にある都城島津家の家臣でした。若くして学問に秀でていただけでなく好奇心も旺盛で冒険家としても知られ文政12年(1829)には蝦夷地松前に訪れ2年に渡り滞在し見聞を広げています。津軽半島を訪れたのもその道中で優れた景観に触れ大いに感動したと伝えられています。都城に戻ると都城明道館の教官として多くの門弟を輩出し、蝦夷地開拓にも尽力しています。
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