鰺ヶ沢町: 種里八幡宮

  青森県歴史観光案内所鰺ヶ沢町:歴史・観光・見所>種里八幡宮

概要・歴史・観光・見所

種里八幡宮(鰺ヶ沢町)概要: 種里八幡宮は青森県西津軽郡鯵ケ沢町種里町字有原に鎮座している神社です。種里八幡宮の創建は大永3年(1523)、大浦光信(種里城の城主)が勧請したのが始まりと伝えられている古社で、神官には奈良主水貞親があたり代々奈良家が祭祀を司っています。

大浦光信は後の弘前藩津軽家の祖と言われた人物で死後神格化され、慶長2年(1597)に光信の御霊が種里八幡宮に合祀されると歴代津軽家が庇護し、社領15石が安堵され、永禄12年(1569)や慶長2年(1597)に社殿の寄進が行われ、例祭の際は藩主の代参が欠かさず行われたと言われています。

寛政8年(1796)には江戸時代後期の紀行家で民俗学の祖とも云われる菅江真澄が当社を訪れ、神官である奈良氏から由来等を聞いています。

明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され、明治6年(1873)に郷社に列し、昭和12年(1937)に八幡宮から現在の社号である種里八幡宮に改称、明治39年(1906)に神饌幣帛料供進社に指定されています。

種里八幡宮は社宝も多く、大浦光信、大浦政信、津軽為信が社殿を建立した時の棟札や為信が寄進した獅子頭、滋藤の弓、鏑矢、奈良主水貞親が奈良から身に付けていた身正体(懸仏)が鰺ヶ沢町指定有形文化財に指定されている他、参道両脇に立っている推定樹齢350年の6本の杉の大木(為信が社殿再建時に植樹したものと伝えられています。)が鰺ヶ沢町指定天然記念物に指定されています。

種里八幡宮拝殿は木造平屋建て、入母屋、鉄板葺き、妻入り、間口3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。本殿は一間社流造、鉄板葺き、外壁は真壁造り板張り。幣殿は切妻、鉄板葺き、両下造り、間口1間、奥行き2間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。例祭:7月8日。祭神:誉田別尊。配神:大己貴命、宇気母智命。

種里八幡宮の文化財
・ 棟札(3枚)−大永3年・永禄12年・慶長3年−鰺ヶ沢町指定有形文化財
・ 身正体−奈良主水貞親の持仏−鰺ヶ沢町指定有形文化財
・ 弓具(滋藤の弓)−江戸時代−津軽為信の寄進−鰺ヶ沢町指定有形文化財
・ 弓具(鏑矢)−江戸時代−津軽為信の寄進−鰺ヶ沢町指定有形文化財
・ 獅子頭−江戸時代−津軽為信の寄進−鰺ヶ沢町指定有形文化財
・ スギ−樹齢380年以上−鰺ヶ沢町指定天然記念物

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-鰺ヶ沢町教育委員会

種里八幡宮:写真

[ 付近地図:青森県鰺ヶ沢町 ]・[ 鰺ヶ沢町:歴史・観光・見所 ]
種里八幡宮 種里八幡宮 種里八幡宮 種里八幡宮

※ 相談や質問は大変失礼ですが、メールのみとさせていただきます。 回答によって不都合や不利益をこうむっても当サイトは一切責任を負いません。又、回答を直接的(当サイトの名前を使って)に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。 予告なしに追加、書き替えを行いますのでご了承ください。尚、「青森県歴史観光案内所」は「青森県の歴史」、「羽州街道」、「奥州街道」、「郷土資料辞典−青森県」、「日本の城下町−東北(一)」、「パンフレット」、「案内板」、「関係HP」、を参考にさせていただいています。※プライバシーポリシーはこちらです。