旧梅田家住宅(弘前市・仲町)概要: 旧梅田家住宅は弘前市仲町に位置している古民家です。案内板によると「 この建物は、調度品に書かれた「嘉永5壬子年森新次郎代云々」という墨書から、建築年代と当初の居住者を推定することができます。森新次郎は森家の10代目で知行100石の武士でした。天井がないため、小屋組という屋根を支える構造がよくわかります。」とあります。
旧梅田家住宅は嘉永年間(1848〜1854年)に建てられた建物で木造平屋建て(1部2階建て:小屋裏部屋)、寄棟(北側に小屋裏部屋がある為に屋根の一部を刈り込み兜造り風にして採光と通風を得ています)、妻入、茅葺、外壁は真壁造、土壁仕上げ、腰壁は縦板張、縦押縁押さえ、内部は南側に面した正面が接客空間で式台付きの玄関の奥に「広間(畳6帖)」がありその右側に床の間付の「座敷(畳10帖)」が配されています。
中央から北側が日常生活が行われた場所で「常居(畳10帖、囲炉裏付)、「台所(板の間6帖、囲炉裏付)」、「寝室(板の間8帖)」、「物置(板の間4帖)」、「土間(竈付)」が配され、上部が屋根裏がある北側以外の天井が無いのが特徴の1つとなっています。
旧梅田家住宅は江戸時代後期に建てられた武家屋敷の遺構で弘前藩(藩庁:弘前城)の中級武士の生活の一端を見ることが出来ます。又、旧梅田家住宅の敷地は昭和53年(1978)に国の重要伝統的建造物群保存地区の選定された「弘前市仲町重要伝統的建造物群保存地区」に含まれてています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-弘前市教育委員会
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