石戸谷家住宅(弘前市)概要: 石戸谷家の祖は種里出身とされ江戸時代初期の当地に土着すると、地域の開発に尽力し、村の上役を歴任する豪農となりました。石戸谷家は大家と呼ばれ、他藩では大庄屋にあたり、弘前藩(藩庁:弘前城)の役人など関わりが多かった事から、身分が高い人物が利用する玄関や座敷などが備え付けられ、藩主も立ち寄った事があったそです。
石戸谷家住宅は安政6年(1859)に建てられた物で木造平屋建(一部2階建)、寄棟、茅葺、平入、桁行29.59m、梁間11.45m、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張、弘前市周辺では最大級の農家建築で敷地内の附属舎も寄棟、茅葺で当時の豪農の生活の一端を見ることができます。
石戸谷家住宅は江戸時代末期の豪農建築の遺構として貴重な事から昭和60年(1985)に弘前市指定有形文化財に指定されています。現在は青森県弘前市大字川合岡本に移築保存されています(※ 写真は移築前のものです)。
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