奥州街道松並木(七戸町)概要: 奥州街道松並木は明治時代初頭に奥州街道(現在の国道4号線)沿い植栽されたもので七戸町内にある延長1.6キロが平成8年(1996)に「歴史国道」として選定されています。「歴史国道」とは建設省(現:国土交通省)道路局長が特に歴史的意義が高く文化的に価値がある幹線道路を全国で平成7年(1995)に12箇所、平成8年(1996)に12箇所、合計24箇所選定したもので、東北地方では七戸町の「奥州街道(七戸)松並木」の他、山形県上山市の「羽州街道 楢下宿」、福島県楢葉町の「浜街道 木戸宿」が選定されています。
奥州街道は江戸時代、東海道・日光街道(日光道中)・奥州街道(奥州道中)・中山道・甲州街道(甲州道中)共に五街道に数えられ幕府も重点的に整備した最もと重要な街道の1つで、江戸日本橋から津軽半島の先端にある三厩宿に至る日本で最長の街道としても知られています。
特に仙台城下(宮城県仙台市)以北は松前道として北海道と本州を繋ぐ道とされました。主要幹線が故に明治時代以降は国道4号線とも重なり多くの遺構が失われましたが七戸町の松並木は奇跡的にも残され当時の街道の様子を現在に伝えています。
|