瑞龍寺(七戸町)概要: 祥雲山瑞龍寺は青森県上北郡七戸町字後川原に境内を構えている曹洞宗の寺院です。瑞龍寺の創建は永禄元年(1558)七戸野左掛村に久山瞬桂和尚(南部町:法光寺5世)が開山したのが始まりと伝えられています。
その後、寛永10年(1633)に七戸城の城主南部直時(浅水城の城主南部直勝の子供、石高:2千石)が現在地に境内を移し即翁明守禅師を招き中興開山し自らの菩提寺としました。直時が死後も南部氏から庇護され命日には江戸時代を通し代参が行われました。
現在の瑞龍寺山門は三戸出身の棟梁立花善一郎が手掛けたもので一間一戸、入母屋、銅板葺(元茅葺)の四脚楼門建築で、上層部には高欄が回り、華頭窓付、山号額「祥雲山」は昆山和尚(18世)筆、簡素ながら重厚感のある優れた建物とされます。
安政3年(1856)に盛岡藩14代藩主南部利剛が七戸巡視で瑞龍寺を訪れた際は山門から七戸城に勤めた給人による武技を御覧になっています。
山門の前には向って右側に「不許可葷酒入山門」、左側に「境内殺生堅禁断」の結界石があり「境内殺生堅禁断」の方は中々お目にかかれない結界石です。本堂は入母屋、銅板葺、平入、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ。
又、境内に隣接高台には南部家御霊屋と呼ばれる霊域があり南部直時や七戸藩主南部信民などの墓が建立されています。山号:祥雲山。宗派:曹洞宗。
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