天王神社(七戸町)概要: 天王神社は青森県上北郡七戸町七戸に鎮座している神社です。天王神社の創建は応永元年(1394)に勧請されたのが始まりと伝えられています。七戸城から見て北東の方角の為、鬼門鎮護の守護神だったとも考えられ、十二支から見ると丑(うし)である牛頭天王(素盞嗚尊)が勧請されたと思われます。宝暦元年(1751)には天王神楽(伊勢神楽の流れを汲むもので優雅な舞と哀調、美しい調べが特徴の伝統芸能)が伝えられ旧暦6月満月の宵から3日間、奉納される神事となり現在でも受け継がれています。
古くから神仏習合していましたが明治初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され社号を須賀神社に改め(牛頭天王と素盞嗚尊は同神とされ、全国で牛頭天王を祭っていた神社は祭神を素盞嗚尊に改め須賀神社等に改称しています)、その後、往時から親しんだ社号に近い天王神社と改称されています。
天王神社社殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行4間、張間3間、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。背後に御堂(木造平屋建て、宝形造、鉄板葺き、桁行2間、張間2間、外壁は真壁造り板張り)のような建物があり神仏習合の名残が窺えます。
現在、境内には樹齢300年、500本余りの山つつじが育ち七戸町の観光名所の1つとして5月中旬には多くの観光客、参拝者が訪れています。例祭:10月10日。祭神は素盞嗚尊、櫛稲田姫命(素盞嗚尊の后神)、八王子命(素盞嗚尊の御子神)。
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