茂森会館(弘前市)概要: 茂森会館消防西第一分団は長勝寺の門前寺町である禅林街に続く茂森町枡形(城下町や宿場町の防衛の為、道路を鍵状に計画したもの。特に当地は「長勝寺構」と呼ばれる弘前城の防衛施設でもあり重要視された。)に位置している近代建築です。
茂森会館消防西第一分団の建物は昭和11年(1936)に建てられた建物で木造2階建て、寄棟、金属板葺き、平入、外壁はモルタル、腰壁は横板張り、屋根上部中央には望楼(物見)が設えられています。
正面2階屋根には腰折屋根風のセグメンタルペディメント(櫛形破風)と、連窓、上部がアーチ状の少窓と消防章(雪の結晶と水柱を図案化したもの)が設えられ建物の正面性を強調しています。
茂森会館消防西第一分団は昭和初期に建てられた弘前市内に残る数少ない近代消防建築の1つとして貴重な存在で、平成20年(2008)に弘前市の「趣のある建物」に選定されています。
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