旧制弘前高等学校外国人教師館概要: 旧制弘前高等学校外国人教師館は青森県弘前市大字文京町に位置した近代洋風建築です。旧制弘前高等学校外国人教師館は大正14年(1925)に外国人教師館として建てられたもので平成16年(2004)に現在地である弘前大学敷地内に移築復元されています。
建物の構造形式は、木造2階建(1部平屋)、片面寄棟、片面腰折屋根、金属板葺き、建築面積73u、延床面積124u、1階外壁は下見板張、ペンキ仕上げ、2階はモルタル塗、刷毛引きで仕上げられています。
旧制弘前高等学校外国人教師館は縦長の上げ下げ窓の採用や、印象的な棟飾り、煉瓦積の基礎、煉瓦積の煙突など当時の洋風建築の要素を取り入れ、1、2階の仕上げを変えるなど建物を印象的にし、正面屋根に日本建築でいう千鳥破風のように切妻面を見せ、1階玄関屋根も切妻、妻壁をハーフティンバー、軒先を飾り破風、柱上部の意匠などを施し建物の正面性を演出しています。
内部は客間や居間、食堂に暖炉を設けるなど、日本家屋とは異なる構成になっています。旧制弘前高等学校外国人教師館は大正時代に建てられた洋風住宅の遺構で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成17年(2005)に国登録有形文化財に登録されています。
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