新山神社(五戸町)概要: 新山神社は青森県三戸郡五戸町大字倉石又重前平に鎮座している神社です。新山神社の創建は貞観2年(860)に慈覚大師円仁(平安時代の高僧、第3代天台宗座主、入唐八家)によって勧請されたのが始まりと伝えられています。
当初は又重権現と称していましたが元禄2年(1689)に盛岡藩士(五戸代官所代官)木村又助秀晴が現在地に遷座し社号を新山権現に改めています。
現在の新山神社拝殿は棟梁森田定吉、彫刻本田万太郎によって昭和6年(1931)に建てられたもので入母屋、銅板葺き、平入、正面千鳥破風、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、向拝柱の登り竜や木鼻に獅子、獏、欄間には唐獅子などの彫刻が施されています。
本殿は昭和13年(1938)に建てられたもので一間社流れ造り、銅板葺き、組物や、懸魚などの細部に繊細な彫刻が施されています。新山神社社殿は昭和初期に建てられた社殿建築の遺構で意匠的にも優れている事から五戸町指定有形文化財に指定されています。
毎年8月18・19日に行われる例祭「新山神社三社例大祭」で奉納される「舘町鶏舞」は五戸町指定無形民俗文化財に指定されています。祭神は大国主命、素戔嗚命、少彦名命、蒼前大神、天満天神。
又、新山神社社殿背後にはケヤキとエゾエノキが一体となる夫婦御神木と呼ばれる巨木があり"縁結びの神"として古くから信仰されてきました。夫婦御神木の前に夫婦神社が建立されています。
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