駒形神社(五戸町)概要: 詳細は不詳ですが、社号から岩手県奥州市水沢区中上野町に鎮座する駒形神社(奥社は岩手県胆沢郡金ケ崎町の標高:1130m岩手駒ヶ岳山頂に鎮座)の分霊を勧請したと思われます。本社の駒形神社は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社で、特に神仏混交時代には駒形神は馬の守護神として馬頭観音や大日如来と習合しました。その為、南部藩領内では南部9牧(大間野牧、奥戸野牧、蟻渡野牧、木崎野牧、又重野牧、相内野牧、住谷野牧、北野牧、三崎野牧)と呼ばれる馬の生産地が各所に設けられていた事もあり駒形神社の分社が各地に創建されました。当社もその流れを汲むものと思われ、同じ五戸町では石沢が有名ですが六日町などにも駒形神社が勧請されています。拝殿は木造平屋建、入母屋、金属板葺、平入、桁行3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、板張素地、鳥居は自然木を利用した素朴な造りで赤色のペンキで仕上げられています。
|