宝福寺(五戸町)概要: 瑞洞山宝福寺は青森県三戸郡五戸町大字浅水浅水に境内を構えている曹洞宗の寺院です。宝福寺の創建は鎌倉時代の正応年間(1288〜1292年)、修験者によって開かれたのが始まりと伝えられています。
当初、西越村大谷地にありましたが明応元年(1492)に法光寺(南部町:糠部郡三十三観音霊場第19番札所)2世安葩昌舜和尚が現在地に移し中興開山しています。
大永3年(1523)に浅水城の城主南長義(?〜1583:三戸南部氏22代惣領南部政康の三男・三戸城の南方に居を構えた事から南氏を称した。石高3000石)が寺領35石を安堵し南家の菩提寺としています。
現在の宝福寺本堂は嘉永2年(1849)の火災で焼失した後の安政6年(1859)に再建されたもので木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、正面1間軒唐破風向拝付、桁行19.107m、梁間15.761m、建築面積325.5u、外壁は真壁造白漆喰仕上げ一部板張り素地、正面左右には華頭窓、向拝木鼻には獏と獅子、欄間には龍、懸魚には鳳凰の彫刻が施されています。
内部天井は寄造型化粧屋根裏で極彩色豊かな植物が描かれています。宝福寺本堂(附:棟札1枚)は江戸時代末期の寺院建築の特徴をよく表現している貴重な建物として平成7年(1995)に青森県重宝に指定されています。山号:瑞洞山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
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