稲荷神社(五戸町)概要: 稲荷神社の創建は享保18年(1733)当時の五戸代官所の代官を務めた木村杢氏が伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区:全国の稲荷神社の本社)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。当初より神仏混合し祭祀は別当である福蔵院が担い、天明8年(1788)には稲荷神社の氏子と共に京都に上り摂津守荷田祢信邦から詔勅を拝受し正一位にれっしています。明治初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され神社として独立し郷社に列しています。明治40年(1907)に幣帛供進神社、昭和19年(1944)に神饌幣帛料供進社に指定されています。拝殿は入母屋、銅板葺、平入、桁行6間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、板張、弁柄色塗り仕上げ、向拝木鼻には獅子、欄間には神狐の彫刻が施されています。本殿は一間社流造、鉄板葺。境内には青面金剛像と庚申塔などがあり僅かに神仏混交の名残が見られます。例祭は9月1・2・3日。祭神は倉稲魂命。
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