関の古碑群(深浦町)概要: 関の古碑群は青森県西津軽郡深浦町大字関に位置しています。関の古碑群は関集落周辺の五輪塔や石碑を青森県指定天然記念物に指定されている「関の甕杉」の下に集めたもので合計42基あります。この地は"阿曽米関(折曽の関)"と呼ばれる中世の関所があったと推定される地域で、当時、十三湊を本拠とし現在の青森県一円を支配した安東氏の一族である安東又太郎季長が領主となり、鎌倉末期には当地で津軽大乱(安藤氏の乱や蝦夷大乱とも呼ばれ、安東氏の内乱に乗じて蝦夷が蜂起し幕府からは工藤祐貞や宇都宮高貞、小田高知が追討軍として派遣された。)の戦場になったとの伝承もあります。
石碑は暦応3年(1340)から応永8年(1401)までに建立され、暦応(1338〜1341年)、承和(1345〜1349年)、貞治(1362〜1367年)、永徳(1381〜1383年)など北朝側の年号や「安倍是河」、「安倍季口」といった人物名などが記されています。石碑は61〜160pの自然石で"阿号"が見られることから時宗(一遍上人開祖)の信徒が建立したもので追善供養碑や逆修石塔などが見られます。関の古碑群は歴史的資料価値が高く昭和30年(1955)に青森県指定史跡に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-深浦町教育委員会
・ 現地案内板-津軽深浦
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