海中寺(野辺地町)概要: 福聚山海中寺は青森県上北郡野辺地町寺ノ沢に境内を構えている浄土宗の寺院です。海中寺の創建は安土桃の山時代の慶長2年(1597)に開かれたのが始まりとされ、江戸時代初期の延宝2年(1674)に現在地に境内を構えています。
北前船の廻船問屋とも繋がりが強く、江戸時代後期の弘化2年(1845)には橘屋吉五郎(讃岐国塩飽島(現在の香川県)の船主、浜町の常夜燈も寄進。)が手水石を寄進しています。
海中寺の本尊は伝承によると文化14年(1817)に海中寺が火災で焼失し本尊も粉塵に帰しましたが、檀家である石松氏が伊勢参りの際、大阪の伝光寺を訪れると霊夢に阿弥陀菩薩が立ち自らを海中寺の本尊にするように諭したそうで、伝光寺の住職も快く快諾し道場にあった阿弥陀如来像を背負って野辺地まで運んだと伝えられています。
海中寺の本尊である木彫阿弥陀如来像は鎌倉時代に制作されたと推定される像高三尺の木像で昭和33年(1958)に青森県重宝に指定されています。山号:福聚山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。大泉寺(盛岡市)の末寺。
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