来迎寺(黒石市)概要: 来迎寺の創建は江戸時代初期の正保元年(1644)に浄土宗の寺院として開かれたのが始まりと伝えられています。江戸時代後期には花山院忠長の縁がある松があった事から、それに興味を持った江戸時代の紀行家菅江真澄も来迎寺を訪れて境内の様子などを記録しています(松は花山院忠長が手植したと伝えられていた事からかなり期待していたようです)。幕末には浄仙寺(青森県黒石市)の中興の祖で名僧と山崎是空を輩出しています(山崎是空は来迎寺住職良諦和尚の弟子となり当寺で修行を行ったとされます)。戊辰戦争の際は新政府軍の清水谷公考が函館を放棄し黒石で陣を構え来迎寺には家臣の一部が宿泊所としました。山門は宝形屋根、鉄板葺き、一間一戸、楼門形式、出入り口上部は花頭風の意匠、袖壁付。津軽八十八ヶ所霊場第28番札所(札所本尊:阿弥陀如来・御詠歌:黒石の くろくはあらで この光 白き道にぞ 頼むこの寺)。山号:紫雲山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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