薬研渓流・温泉(下北半島)概要: 薬研渓流は下北半島では有名な新緑、紅葉の名所です。「薬研大滝」や「うぐい滝」といった自然の景観があり森林鉄道の廃線を利用した遊歩道や吊り橋が整備されています。又、周辺からは無色の炭酸鉄泉が湧いている事でも有名で薬研温泉の開湯は元和元年(1615)大坂の陣で豊臣方に味方した城大内蔵太郎がこの地まで逃れて発見したのが始まりと伝えられています。
その後、城大内蔵太郎家臣の後裔である仁佐衛門が寛文7年(1667)に当時の盛岡藩主南部重直から湯守別当を任ぜられ薬研温泉を開発整備を行ったそうです。薬研温泉には豊臣秀頼の持仏と伝わる薬師如来像が祀られている薬師堂があり毎年7月には例祭が今でも受け継がれているそうです。名称の由来は源泉の湧き出る形が漢方薬を作る際、材料を磨り潰す「薬研台」に似ていることから名付けられたとされます。
さらに渓流の奥には奥薬研温泉があり開湯は貞観4年(862)、恐山を開山した慈覚大師円仁が大怪我をした際、河童から温泉を教えられたのが始まりと伝えられています。現在でもその逸話にあやかり「かっぱの湯」と「夫婦かっぱの湯」、「隠れかっぱの湯」の3箇所の露天風呂があります。
薬研温泉の泉質: 単純泉、無色透明、源泉温度47〜72℃
薬研温泉の効能: 胃腸病、皮膚病、婦人病など
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