大畑八幡宮(下北半島・むつ市)概要: 大畑八幡宮は青森県むつ市大畑町南町に鎮座している神社です。大畑八幡宮は古くは深山(深山神社境内)の地の鎮座していましたが、江戸時代初期の慶安元年(1648)に大畑の地に、安永3年(1774)に現在地に遷座し、その際、火災からの類焼を避ける為、境内に多くの樹木が植樹されています。
格式も高く享保10年(1725)には京都の吉田家から正一位八幡宮の神位が授けられています。特に漁業や海運関係者から信仰され大畑湊に回航した船は、当社で海上安全を祈願する習わしがあったと言われています。
当時は神仏混合し大行院が別当として祭祀を取り仕切っていましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により神社として独立し郷社に列しています。
現在の大畑八幡宮本殿は安永5年(1776)に伊藤久右衛門から寄進され江戸から運ばれてきたものです(本殿は覆い屋内部の為不詳)。拝殿は昭和55年(1980)に造営されたもので木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、銅板葺き、平入、桁行8間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、向拝欄間部には龍、木鼻には獅子の彫刻が施されています。
例祭は京都祇園祭りの流れをくむ盛大なもので享保3年(1718)の記録にも残っています。祭神:誉田別命、息長帯比賣命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由来)-大畑町教育委員会
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