苦木長谷観音堂(大鰐温泉)概要: 案内板によると「 苦木長谷観音堂は、津軽三十三観音の32札所である。天文のころ(1532〜1554)長谷堂の地名で呼ばれていることから、南朝の武将水木堅正が熊野平館を築き、観音像を安置したと伝えられている。明治6年に神仏分離令で観音堂は熊野宮になった。 」とあります。熊野宮の社殿は入母屋、鉄板葺、妻入、桁行2間、正面1間向拝付、独特の注連縄が結ばれています。注連縄は俵のような形状でその下には前垂とも暖簾とも思えるものが下げられ、何か曰くがあるのかも知れません。熊野宮の社殿の隣には観音堂があります。案内板では熊野宮になったとされますが、現在では独立した堂宇が設けられ分離しているようです。堂宇も観音堂というよりは神社の社殿のような形式で熊野宮と同じように入母屋、妻入の建物です。津軽三十三観音霊場第32番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:幾度も 法に歩みを 運ぶなり 甘き苦木は 後の世のため)。
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