南部利康霊屋(三光寺)概要: 南部利康は第27代当主南部利直(初代盛岡藩藩主)の4男として生まれ、浅水城(一国一城令が発令されると麓に陣屋構えの館が設けられた。)の城主南遠江守直義の名跡を継ぎ5千石を領していましたが寛永8年(1631)、享年24歳で死去、戒名:○巌薀公大禅定門(後に、彦龍院殿の号を追贈)。南部利康霊屋は寛永9年(1623)、利康を菩提を弔う為、利直によって南部家の菩提寺である三光寺境内に建立されたもので入母屋、こけら葺、桁行3間、梁間2間、正面に1間の向拝が付いています。建物全体に花鳥、山水、四天王などが極彩色と金箔で彩られた豪華絢爛な桃山建築で和様、唐様、天竺様が巧みに使い分けられています。木曾産の檜や鹿角の金など最高級の用材を使用したとされ東北で現存する大名の御霊屋建築の中でも優れたものとして特筆されています。南部利康霊屋は江戸時代初期に建てられた御霊屋建築の遺構として大変貴重な事から昭和28年(1953)に国指定重要文化財に指定されています。現在は収蔵庫のような建物内部にあり厳重に管理され有料拝観となっています。
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[ 上記写真は現地案内板より ] |
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