野内宿(青森市)概要: この地は黒石藩に近接した場所ですがその先には長年険悪の関係を続けた南部藩が控えていた為、弘前藩(本城:弘前城)内にある関所の中でも大間越関所(大間越街道)、碇ヶ関御関所(羽州街道)と共に「津軽三関」に数えらている野内関所があった場所で、向えには支藩である黒石藩の番所があり街道の両側で厳重な構えを取っていました(南側が弘前藩の御番所、北側が黒石藩の采女様御番所と呼ばれていました)。
野内関所は江戸時代に入った比較的早い時期に設置されたと推定され、間口24間、奥行き20間の敷地に周辺を先が尖った槍状の柵が巡らされていました。
正面にある当古寺の詳細は分かりませんでしたが御本尊の阿弥陀如来像は青森市の中では最古級の歴史を持ち津軽八十八ヶ所第二十四番札所にも選定されています。
宿場内には奉行所(弘前藩からは4ヶ月交代で2人が派遣された)も設け行政的に周辺の中心地となりました。現在古い町並みは失われつつありますが、街道沿いに植えられた松並木が一部残り往時の雰囲気を今に伝えています。
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