御仮屋(つがる市)概要: 木作御仮屋は青森県つがる市木造曙に位置しています。御仮屋跡には公孫樹が植えられています。案内板によると「 新田開発の大業完成近く津軽4代藩主信政公が木作御仮屋改築の工事を起こし、これが落成した貞享元年(西暦1684年)8月自ら鍬をもって庭前(北の方)に1株お手植えされたものでであります。現在幹の周囲7米高さ25米あります。乳の出ない主婦がこの木に祈願すれば必ず乳が出ると伝えられています。 つがる市 つがる市教育委員会 」とあります。公孫樹は昭和60年(1985)につがる市指定天然記念物に指定されています。
御仮屋とは周辺の行政を司る代官所や藩主が領内の巡視などで休息や宿泊で利用された藩の施設で、当初は弘前城の支城がその機能を果たしていましたが、慶長20年(1615)に一国一城令が発令されると弘前城以外は全て廃城となり、その代わりを果たす為に御仮屋が設けられました。
木作御仮屋は当地域の新田開発が進み、多くの農民が移住してきた事で重要性が高まった天和年間(1681〜1684年)に設けられ、内部には代官所、藩主在所、土淵奉行などの施設が建てられ、周囲を高い土塁と堀、松を巡らせていました。
明治4年(1871)に行われた廃藩置県により弘前藩が廃藩になると、それに伴い木作御仮屋も廃され、その後は木造高校の校庭などに利用され、現在は銀杏ヶ丘公園として整備されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-つがる市・つがる市教育委員会
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