大間稲荷神社(下北半島)概要: 大間稲荷神社は青森県下北郡大間町大字大間に鎮座している神社です。大間稲荷神社の創建は江戸時代中期の享保15年(1730)、能登屋市左衛門が勧請したのが始まりと伝えられています。
以来、百々滝稲荷大明神として信仰され明治6年(1873)に天妃媽祖大権現、金毘羅大権現を合祀し明治16年(1883)に現在地に遷座しています。
大間稲荷神社の例祭である御輿渡御は江戸時代後期の寛政9年(1797)から行われているもので当時は荘厳を極めたと伝えられています。特に合祀されている天妃の神は元禄9年(1697)に名主となった伊藤五左衛門の遭難を助けた神として水戸領那珂湊から遷座したもので、現在も船玉様として漁業関係者から崇敬され例祭では海上安全や豊漁が祈願されます。
大間稲荷神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、鉄板亀甲葺き、平入、桁行4間、張間2間、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、向拝欄間には龍、木鼻には象と獅子の彫刻が施されています。本殿は社殿内部の為不詳。祭神:稲荷大神、天妃媽祖大権現、金毘羅大権現、弁才天。社格:旧村社。
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