田中家住宅(南部町)概要: 田中家は古くからの豪農で戦前には軍用馬を100頭以上所有していたと云われています。町への貢献度が高い事から毎年2月7日、8日に行われる「南部えんぶり(国指定重要無形民俗文化財)」では特別に田中家の屋敷内でも行われ、特に「お座敷えんぶり」と呼ばれています(福田上えんぶり組の結成時に田中家が支援したと伝えられています)。
現在の主屋は明治23年(1890)に建てられた木造2階建て、入母屋、鉄板板葺きの建物で桁行13間、梁間7間、建築面積436u、外壁は1階が板張、2階が真壁造、白漆喰仕上げ、屋根中央部に洋風望楼(下見板張り、縦長の開口部、特徴ある棟飾り)が設えています。田中家住宅主屋は明治時代に建てられた豪農建築の遺構で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されています。
米蔵は明治時代初期に建てられたもので木造2階建、切妻、鉄板葺、平入、桁行6間、梁間4間、建築面積88u、外壁は漆喰仕上げ、腰壁は横板張、「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されています。
表門は主屋と同時の明治23年(1890)に建てられたもので切妻造、鉄板葺(元小羽葺)、腕木門、間口2.1m、欄間部には意匠が施され、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されています。
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