南部町: 法光寺

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概要・歴史・観光・見所

法光寺(南部町)概要: 白華山法光寺は青森県三戸郡南部町大字法光寺に境内を構えている曹洞宗の寺院です。法光寺は平安時代に開かれた古寺で、鎌倉時代には幕府執権北条時頼が当寺に訪ねてきたされています。

伝承によると時頼が東北地方を巡錫した際、当地には観音寺という立派な寺院があり、名を伏せて尋ねて一宿をお願いしたところ、冷たくあしらわれ、麓にある草庵を訪ねると庵主から厚いもてなしを受けました。明朝、時頼が起きてみると、庵主は時頼に食事を与える為にわざわざ隣村まで買出しに行って居なかった事から、感謝して置手紙に寺領1千石を寄進する旨を書いてこの地を去りました。

鎌倉に戻ると家臣に命じて、冷たかった観音寺を一端廃寺にして新たに白華山法光寺として開基し開山者として草庵の庵主を迎え入れ、手紙で約束した通りに寺領1千石を寄進し堂宇を再建したと伝えられています。

法光寺参道の両脇の松は千本松と称し、延宝4年(1676)、当時の住職や修行僧が植樹する際「般若心経」を唱えながら植えたと伝えられたもので推定樹齢300年、樹高約20m、当初は427本植樹され、その後も植樹が続き一番多い時には千本以上ありましたがその後伐採され現在は10数本が残されています(23本追加指定)。千本松は昭和33年(1958)に青森県指定天然記念物に指定され、昭和58年(1983)に日本名松百選に選定されています。

法光寺境内に建立された三重塔は「承陽塔」と称し、法光寺30世西有穆山禅師の発願で跡を継いだ活眼大典和尚により昭和24年(1949)に建てられたもので設計は金子清吉、高さ106尺(約33m)、幅26尺4寸(約8m)、銅板葺、建築面積55u、大きさにおいて日本一とされ内部には曹洞宗開祖承陽大師の御霊骨と日本最古の仏舎利を安置しているそうです。

法光寺承陽塔は昭和の三重塔の遺構として貴重で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成29年(2017)に国登録有形文化財に登録されています。

糠部三十三観音霊場第19番札所(札所本尊:千手観世音菩薩・御詠歌:補陀落は 外所には非じ 白花山 松吹く御法に 入相の鐘)。七戸南部三十三観音霊場第9番札所(札所本尊:千手観世音菩薩)。山号:白華山。宗派:曹洞宗。本尊: 釈迦如来。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(三重塔:承陽塔)-名川町
・ 現地案内板(爺杉)

法光寺:本堂・三重塔・写真

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