蓮乗院(平川市)概要: 猿賀山蓮乗院は青森県平川市猿賀石林に境内を構えている天台宗の寺院です。蓮乗院の創建は不詳ですが猿賀深砂大権現宮の別当寺院だった神宮寺の支院として開かれました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後に吹き荒れた廃仏毀釈運動により猿賀深砂大権現宮の仏教色は一掃され、正式な神社として社号を猿賀神社に改められ、支院は蓮乗院と東光院だけが寺院として残され東光院が神宮寺の名跡を継いでいます。
蓮乗院の本尊である一光三尊来迎阿弥陀如来像は案内板によると「 天正13年猿賀十二坊為信に一山破却さるより約30年津軽越中守信枚公により復興される。中央本尊は鎌倉時代の造作と推定されるが後背、台座、脇師は文政時代の作である。 平川市文化財 」とあります。一光三尊来迎阿弥陀如来像は貴重な事から平成18年(2006)に平川市指定文化財に指定されています。
蓮乗院は寺宝も多く「御領分中御山絵図(1冊)」と「津軽藩造林元帳及び留帳(1式−9冊・享和2年:1802年)」が貴重な事から同じく平成18年(2006)に平川市指定文化財に指定されています。
山門(二天門)は入母屋、鉄板葺、正面軒唐破風、三間一戸、八脚楼門、内部には四天王である毘沙門天、持国天、増長天、広目天が安置されています。
津軽八十八ヶ所霊場第34番札所(札所本尊:阿弥陀如来・御詠歌:猿かわの 鐘にひびきに 夢さめて 蓮のうてなに 乗るぞ嬉しさ)。山号:猿賀山。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。
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