常光寺(青森市)概要: 青森山常光寺は青森県青森市本町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。常光寺の創建は江戸時代初期の寛永3年(1626)に青森湊が開港した後、当時青森湊周辺には曹洞宗の寺院が存在しなかった事から布教の為に、若狭国(現在の福井県)出身の天芸上人が草庵を設けたのが始まりとされます。当初は安方町にあり信者が増えると慶安元年(1648)、弘前藩(藩庁:弘前城)3代藩主津軽信義の許可を得て寺院として開山し寺号を「常光寺」を掲げ、さらに承応2年(1653)青森町の拡張と町割により現在地に移されました(当地には青森湊にあった4カ寺が集められ寺町を形成させ、町民の宗教的な支柱にすると共に町の防衛施設としての役割がありました)。万延元年(1860)の火災により大きな被害を受けましたがその後、境内には本堂や山門をはじめ七堂伽藍が整備されました。
現在の常光寺の堂宇は昭和20年(1945)の青森大空襲に被災後に再建されたもので、特に山門(入母屋、銅板葺、三間一戸、八脚楼門)は異彩を放っています。又、青森出身で板画家として世界的巨匠である棟方志功の菩提寺でもあります。津軽八十八ヶ所霊場第21番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:浪の音 松のひびきも 御法にて 風吹き渡る 天の橋立て)。山号:青森山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
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