中泊町: 富野猿賀神社

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概要・歴史・観光・見所

富野猿賀神社(中泊町)概要: 富野猿賀神社は青森県北津軽郡中泊町富野千歳に鎮座している神社です。富野猿賀神社の創建は文政8年(1815)、般若寺の住職と思われる覚範が猿賀神社平川市)の分霊(深砂大権現)を勧請したのが始まりと伝えられています。

平川市の猿賀神社を「上」とし、当社は「下」の猿賀様の別称があり周辺住民からも身近な存在だったと思われます。古くから神仏混合し明治時代初頭に発令された神仏分離以降も形式的には分離しているものの現在も般若寺(天台宗)境内にあり当時の名残が感じられます。

般若寺の前身と思われる自性院の創建は元禄11年(1698)、考弁によって開かれたのが始まりと伝えられ、天文元年(1736)に編纂された富野村の検地帳に記載、天明3年(1783)に本堂が再興された際に寺号を般若寺に改めたと思われます。又、猿賀神社を創建した事で文政8年(1825)に平川市の猿賀神社の別当寺院である神宮寺の末寺となっています。

境内は岩木川に近く十三湖や日本海に通じ祭神が農業と交通に御利益があると信仰されていたことから、特に岩木川舟運の関係者から崇敬され江戸時代後期から明治時代にかけて88枚の"船絵馬"が奉納されています。富野猿賀神社船絵馬群は色彩や構図が素晴らしいだけでなく奉納された年月日や奉納者の名前が記されていることから舟運の歴史資料としての価値も高く平成7年(1995)に中泊町指定文化財に指定されています。

富野猿賀神社に隣接する般若寺境内にあるイチョウは推定樹齢300年、金木地域の新田開発の記念に植樹されたとの伝承が残る中泊町最古のイチョウとして貴重な事からく平成7年(1995)に中泊町指定天然記念物に指定されています。例祭:旧暦8月14・15・16日。祭神:深砂大権現。

富野猿賀神社:写真

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